みことばの糧1321

『ノアの信仰を継ぐ』

創世記6:9~14
 創世記以外の古代文書、エリドゥ叙事詩(シュメール)、ギルガメシュ叙事詩(バビロニア)等々にも洪水物語が記録されています(地質考古学でも世界規模の洪水の跡が認められています)。理由は、人間が増えすぎた、うるさすぎる、ネフィリム(巨人)を滅ぼすためと様々ですが、王や選ばれし者が大きな船を造って命を繋ぐという流れになっています。
 創世記によれば、地上に「人の悪が増し」、「不法に満ちていた」から、「彼らを滅ぼす」ためとなっています。そして、「神に従う無垢な人」、「神と共に歩」むノアが選ばれ、ノアと家族に箱舟建造と動物の種の保存という使命が与えられたのです。ノアが箱舟に乗ったのが600歳の2月17日(7:11)、下船したのが601歳の2月27日(8:14)なので、わずか8人で1年を超えて閉鎖された船の中、絶望せずに動物達の世話をしながら耐え抜いたことは驚異的な精神力だと思います。
 ひるがえって私たちのおかれている現代社会、世界はどうでしょうか。絶えることのない争い、相次ぐ大規模な災害、そのような事態にあって、食糧、医療、人道支援すらさせない排他主義…。イエス・キリストが預言された「終末の徴」(マタイ24章)を想起させるような状況です。
「不法がはびこるので、多くの人の愛が冷える。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。そして、御国のこの福音はあらゆる民への証しとして、全世界に宣べ伝えられる。」とイエス様は宣言されました。
私たちは、清水ヶ丘教会という“箱舟”を建造し、一人でも多くの命を乗船させ、天の御国で下船させるという使命に与っています。かつて、生糸検査場における礼拝を追い出された時、それは辛かったことと思います。大嵐に遭ったようなものでしょう。しかし、あの時、ずっとそのまま借りられていたら、今の教会は無かったのではないでしょうか。主は「万事を益」としてくださる御方なのです。
時は流れ、この箱舟には白百合光の子幼稚園、礼拝動画配信や高齢者施設、病院でのミニ礼拝等々、実に様々な宣教が示されています。これらは別物ではなく、本船にしっかり結びついているタグボートのように思えます。
「福音のためなら、わたしはどんなことでもします。それは、わたしが福音に共にあずかる者となるためです。」(第一コリント9:23)伝道の有るところに福音が有るのです。共に祈り伝道に仕えて参りましょう。ハレルヤ!

中島 聡牧師