みことばの糧1178

『救い主を信じるヨセフ』

マタイによる福音書1章18~23節 新訳聖書 p.1

ヨセフは自分の正しさでマリアとの離縁を決心しました。しかし、彼は天使の言葉によってインマヌエル=主がわれわれと共におられるというしるしが与えられ、神の救いが現れると信じました。彼はそれを恵みとして受け取ったのです。マリアにもヨセフにも天使は現れ「恐れるな」と語られました。そして神様が我々と共におられるという約束に信頼し、彼らは歩んでいったのです。どんなにマリアは悩んだことでしょう。どんなに苦しみを覚えたことでしょうか。ヨセフはどんなに悲しみを覚え、絶望したことでしょうか。クリスマスの始まりはこの二人のどん底から始まるのです。しかし、その暗闇に赦しと癒しが起こり、光がさしこみます。どんな状況にあろうとも、主がすでに導いてくださっている、その歴史の中に置かれており、生きた神様が働かれていること、インマヌエルの神がおられることを彼らの歩みから見ることができます。

神様は命の源であり、愛です。なので、その神様に聞き従い、根を下ろすならばとても大きな力を得ることができるのです。イエス様は御自ら十字架の道を歩まれ、傷つけられ、侮辱され、虐げられました。しかし、イエス様は御父の力と復活に全信頼を置き、杯を飲まれたのです。そして、死に打ち勝ちました。その勝利の主が「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」と約束してくださっているのですから、私たちは主に望みを置き信頼すれば良いのです。ヨセフもマリアもただ恵みを受けただけではなく、その神様から与えられた使命を全うしていきました。ただただ贈り物をもらうだけでなく、新しい神様の歴史を切り開くために行動したのです。私たちも主のために何ができるでしょうか。

ハレルヤ!    田中尚美牧師