みことばの糧1316

満ち足らせてくださる主 

ヨハネによる福音書6:1~6

 「(男だけで)五千人の給食の奇跡」は、四福音書すべてに記されており、救い、信仰、伝道の何たるかを教えるに最たるものと言えます。
 特にヨハネ福音書は、イエス様自らの言葉として、この奇跡に込められている御心を他の福音書の5倍相当の量で記しています。
 歴史的経緯として、預言者エリシャが大麦パン20個で100人の男(預言者仲間)を満ち足らせたという奇跡が記されています(列王記下4:42~44)。そもそも神様は、出エジプトにおいて「壮年男子だけで六十万人」(出エ12:37)、およそ300万人と言われる民をマナと鶉で養い続けられました。神様の御心はここに明らかです。
 悪魔が「石をパンに変えてみろ」と誘惑したことに対して、イエス様が「人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる」と退けられたことも大切な教えです。決して「石をパンにはダメだが、増やすのはイイ」ということではありません。
 イエス様が教えたかったことは、第一に、「自分を見てできない」と諦めるのではなく、「なんとかしてあげたい!」と主を仰ぎ見て祈る者であれ、ということです。
 第二に、御心に適う求めであるならば主は奇跡をもって必ず成就してくださるということです。清水ヶ丘教会の誕生、然りです。
 五千人の給食を体験した大群衆は皆、イエス様の後に従ってきました。しかし、イエス様が「わたしが命のパンである」と真の救いを説かれると、「実にひどい話だ。だれが、こんな話を聞いていられようか。」(ヨハネ6:60)と言って、十二弟子以外、皆、離れ去ってしまいました。
 第三に、私たちは、命のパンとなってくださったイエス・キリストによる真の救いを伝え続ける、すなわち礼拝・聖餐を守り続け、福音を宣べ伝える者となるのです。
 今年も主日礼拝が守り続けられ、子どもの教会の夏の行事が力強く行われています。そのためにも主の平和が絶対に必要です。また被災された方々に祈りを届けることが必要です。平和への祈り、復興への祈りを捧げつつ、イエス・キリストによる真の救い、福音の種をこの地に蒔いて参りましょう。ハレルヤ!

中島聡牧師