みことばの糧1324

『信仰による旅立ち』

創世記12:1~7
 ノアの3人の息子セム、ハム、ヤフェトの内、長男セムの子孫テラのもとにアブラムが生まれました。テラはアブラムとその妻サライ、孫のロトを連れて「カルデアのウルを出発し」たとあります。
 ウルは、現在のイラク南部ペルシャ湾近くに位置し、かつては港湾都市として大いに栄えていました(今はユーフラテス川の流域変動によって荒野になっています)。
 テラがなぜウルを旅立ったのかは記されていませんが、カナン地方を目指していたのに、ハラン(肥沃で交通と商業の要衝)の地で留まってしまい、そこで生涯を終えてしまいました。
 神様は、アブラムにウルに戻らずに、「生まれ故郷、父の家を離れて、わたしが示す地に行きなさい」と言われました。そこは、テラが最初に目指した「カナン地方」だったのです。
 神様は「わたしはあなたを大いなる国民にし、あなたを祝福し、あなたの名を高める。祝福の源となるように。…地上の氏族はすべて、あなたによって祝福に入る。」と大いに祝福を宣言されましたが、物的保証は何もありませんでした。 
言葉だけで、見ず知らずの地に行くことはさぞ勇気のいることだったと思いますが、アブラムは神様の言葉を信じてハランからカナンへと向かいました。「アブラハムは神を信じた。それが、彼の義と認められた」(ローマ4:3)。アブラムは神様の言葉通り大いに祝福され、イスラエル民族の祖となりました。
 「信仰とは、望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認することです」(ヘブライ11:1)。ここに信仰とは何かが記されています。望んでいる事柄、見えない事実とは、神の言葉であり、人の自己中心的な願望のことではありません。
「アブラハムは、神が設計者であり建設者である堅固な土台を持つ都を待望していたからです」(同11:10)⇒「キリストにおいて、この建物全体は組み合わされて成長し、主における聖なる神殿となります」(エフェソ2:21)⇒「わたしたちの地上の住みかである幕屋が滅びても、神によって建物が備えられていることを、わたしたちは知っています。人の手で造られたものではない天にある永遠の住みかです」(第Ⅱコリント5:1)
清水ヶ丘教会は神の祝福の内に設計され、建設されました。そして、キリストにおいて組み合わされて成長し、そこにおいて蒔かれる福音の種によって、天にある永遠の御国に至る祝福を宣べ伝えていくのです。ハレルヤ!

中島 聡牧師